PCBgogo (https://www.pcbgogo.jp)でプリント基板とステンシルを作ってみました.
その時のデータの作成方法,注文方法をまとめます.
KiCadでのデータ作成
1.データの作成
KiCadで基板設計を行いました.
デザインルールはKiCadの標準設定を使用しました.
(最小配線幅0.2mm,最小ピア径0.4mm,最小のマイクロピア径0.2mm)
2.製造データの作成
「ファイル」→「製造ファイル出力」をクリックします.
以下の7個にチェックを入れます.
F.Cu:裏面の配線(銅箔)
B.Cu:表面の配線(銅箔)
B.SilkS:表面のシルクデータ(印刷する文字のデータ)
F.SilkS:裏面のシルクデータ
B.Mask:表面のマスクデータ(レジストのデータ,緑色の塗料を塗る場所の指定)
F.Mask:裏面のマスクデータ
Edge.Cuts:基板外形データ
次に,ドリルデータの作成を行います.
下の方にある「ドリルファイルの作成」をクリック
図のようにチェーックを入れます.
右の方にある「ドリルファイル」をクリック.
(プロジェクト名).drlファイルが作成されます.
NPTH(メッキなしドリル)が基板に使われていると,(プロジェクト名)NPTH.drlというファイルも追加で出力されます.
ファイルを出力するときは,適当なフォルダを新しく作成して,製造用データのみの入ったフォルダを作ると便利です.
今回はKiCadのプロジェクトフォルダの中にあるGrblというフォルダの中に入れています.
9個か8個の製造用ファイルをzipに圧縮します.
(NPTHのドリル穴が有無でファイル数が変わります)
PCBgogoでの発注
0. アカウントを作成します.
このURLからアカウントを作成すると、1000円のクーポンをもらえます。
http://www.pcbgogo.jp/setinvite.aspx?inviteid=67456
このURL以外のURLからだともらえません
1.基板サイズ,枚数,異種面付の種類等を入力して「見積もり作成」をクリック
異種面付けについてはPCBgogoのツイートが参考になります.
Vカット(V-cut)とミシン目(CNC)加工自体は無料で、
同種の面付けにも料金を追加しません。
しかし、異種の面付けは料金追加されます。https://t.co/nbAlzWWsil #電子工作 #基板 #基板試作 pic.twitter.com/D5dA9bVqVz— PCBGOGO.JP–りょう (@jiehua2) 2017年3月10日
2.料金プランを選択します.
速いが高いプランと安いが時間がかかるプランを選べます.
今回は時間はかかるが安いプランを選択しました.
また,配送方法をDHLとFedExを選べます.
FedExは日本だと佐川が代行しているようです.FedExのほうが安いのでFedExを作成しました.
「カートに入れる」をクリック
3.先ほど作成したzipファイルをアップロードします.
4.データがpcbgogoに送信されます.
pcbgogoでデータのチェックを行いデータに問題がなければ,そのときに料金を支払います.
4.5 ユニバーサル基板の注文
PCBgogoではユニバーサル基板が無料でもらえます.(僕は注文し忘れましたが…)
左のメニューバーに「ユニバーサル基板」があるので,そこから注文します.
5.ステンシルの注文(欲しい人のみ)
ステンシルを注文する際は左のメニューからステンシルを選び,ほしいタイプのステンシルをクリックします.
ステンシルの備考欄に先程アップロードした基板の注文番号を入力します.
支払い画面が出てきますが,今は支払いません.
あとで,基板と一緒に払ったほうがお得です.
6.料金の支払い
基板のデータに異常が無いことが確認されると,メールが届きます.
webサイトから料金の支払いを行います.
料金はPayPal経由で支払いを行いました.
1回の支払いごとにPayPalの代行料金がかかるのでまとめて支払いをしたほうがお得です.
支払いのときに配送方法がDHLになっていると高くなっているので,FedExに変更します.
ステンシルを注文すると質量が重くなるので,FedExでも送料が高くなっています.
支払いを行うと製造を開始してくれます.
pcbgogoのwebサイトから進捗を見られるので楽しいです.